• クローラーダンプの特徴・作業内容・資格について
  • クローラーダンプ
  • クローラーダンプとは、「キャリアダンプ」「クローラーキャリア」などと呼ばれることもあり、 不整地運搬車のことを言います。
  • ダンプトラックのように車台に土砂などを乗せて運搬することができますが、走行装置がタイヤではなくクローラー式(ゴムキャタピラー)になっているのが特徴です。
  • ダンプトラックのように大型車ではなく、小回りが効くようになっていますので、狭い場所でたくさんの荷物を運搬する際に便利な重機となっています。
  • ここではキャリアダンプの特徴と作業内容、必要な資格についてお伝えしていきます。
クローラーダンプの特徴と作業内容

クローラーダンプは、一般的なダンプトラックのように土砂や砕石を運搬するのに適しており、
ダンプトラックが入れないような不整地においても安定して運搬が可能です。

どのような特徴があるのか、またどのような作業内容が可能なのかお伝えしていきましょう。

– 不整地でも運搬可能 –

冒頭にもお伝えした通り、クローラーダンプはクローラー式となっていますが、安定感がとても高く、
軟弱な地盤、整地されていない土地、傾斜がある地面などでも作業を行うことができます。

そのため、ダンプトラックが入れないような場所でも活用することができます。

例えば、河川工事などと言った方面工事の場合、大量の土砂を運搬することが必要なことがありますし、
土木工事における大型の現場、伐採工事などにおいても大量の土の運搬が必要になることがあります。

そのような現場ではダンプトラックが搬入できるようであれば問題ありませんが、
整地されていないような場所では鉄板を敷いておかないとダンプトラックは入ることができません。

そのような場所でも、クローラーダンプであれば搬入することができますし、
足場が悪いような場所でも安定感を発揮しますから、土砂などの運搬に問題はありません。

– 荷箱の種類 –

クローラーダンプの荷箱には、上記の通り大きく2種類あります。
作業内容によってどちらがいいのか選んでおくと作業効率に大きく影響します。

ベッセル
  • 「ベッセル」と呼ばれる荷箱は、船底のような形をしているのが特徴で、土砂や砕石などを運搬し、 ダンプアップした際に排出しやすくなっています。
三方開
  • 「三方開」は一般的なダンプトラックのような荷箱となっていて、荷箱の三方が開くようになっていて、荷物を積みやすくなっています。
– 必要になる資格 –

クローラーダンプの作業には特定の資格が必要となります。
その資格には2種類存在し、クローラーダンプの大きさによって必要な資格が異なります。

また公道を走る際には、クローラーダンプのために車両ナンバーを取得し、特殊自動車免許を所持しておかねばなりません。

どのような資格が必要になるのか順番にご説明していきましょう。

1トン未満のクローラーダンプ

最大積載荷重が1トン未満のクローラーダンプにおいて作業する場合には、「不整地運搬車運転特別教育」を受けなければなりません。

「不整地運搬車運転特別教育」とは建設関係の運転業務などの免許取得ができる教習所などにおいて、学科講習と実技講習を受講することによって、運転することが認められるものです。

おむね2日間程度(12時間)の講習によって修了することができます。普通自動車免許を所持している場合には10時間の講習となります。

1トン以上のクローラーダンプ

最大積載荷重が1トン以上のクローラーダンプで作業する場合には、「不整地運搬車運転技能講習」が必要となります。

「不整地運搬車運転技能講習」とは厚生労働大臣が指定する機関において講習を受講し、修了試験に合格すれば修了証を得ることができます。
おおむね35時間の講習を受けることが必要となりますが、大型特殊免許所有者など現在保有している資格によっては一部科目の受講が免除されます。

大型特殊自動車免許

クローラーダンプを公道で運転する場合には、大型特殊自動車免許も同時に所持しておく必要があります。
この場合、クローラーダンプに対して車両登録を行う必要があり、「大型特殊自動車免許」の取得が必要となります。

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